シェルターのMCフォノカートリッジの歴史は、1986年2月の創業時に発売した第1期製品のModel 701Eに始まります。701シリーズはさらに高出力タイプの701ES、ベリリウム無垢材ボディの701EMとバリエーションを拡大して1994年(701EMのみ1996年)まで約8年にわたり生産しました。いっぽう1990年発売のModel 501は1992年に出力電圧を0.4mVまで高めたModel 501 TypeIIに、さらに2012年には出力電圧0.5mVのModel 501 TypeIIIへと発展。シェルターらしさを象徴するロングセラー系列として多くの皆様にご愛用いただいております。そして1998年には701EMに代わる新たなトップモデルとしてModel 901が、2005年にはボディとフロントヨークを一新した上級シリーズのModel 9000/7000/5000が登場。なかでもシェルター史上最大の0.65mVという出力電圧を誇るModel 9000は、2008年のHarmony誕生までフラッグシップとして君臨しました。創業時にModel 701Eとともに発売したMCトランスのModel 411は1996年に改良されてModel 411 TypeIIとなりましたが基本設計は不変で、単一系列としてはもっとも息の長いモデルとなっています。
- 1986
- 2月 会社設立 / Model 701 E (2月発売)
- 1987
- Model 701 ES (4月発売)
- 1988
- Model 701 EM (4月発売)
- 1990
- Model 501 (9月発売)
- 1994
- MJ Technology of the Year Award (Model 501 II)
- 1996
- MJ Technology of the Year Award (Model 411 II)
- 1998
- MJ Technology of the Year Award (Model 901)
- 2004
- The image hifi Awerd (Model 901)
- 2006
- The image hifi Awerd
(Model 301/国内製品名: 501 Classic)
- 2008
- Model Harmony
- 2014
- Model Accord
受賞歴
シェルターはフォノカートリッジ専業の小さな会社ですが、30年近くの歴史を重ねるうちに数多くの素晴らしいお客様との出会いに恵まれ、現在では日本のみならず海外市場においても広くご愛顧いただくに至っています。この間、「無線と実験/テクノロジー・オブ・ザ・イヤー賞」(日本)、「イメージハイファイ誌/The image hifi Award」(ドイツ)、「アブソリュートサウンド誌/GOLDEN EAR AWARDS」(アメリカ)など国内外の権威ある賞をいくつかいただくことができたのも、私たちの音づくりをご支持いただけるアナログレコード愛好家の皆様のおかげと感謝しております。端に開けた穴にスタイラスチップを貫通接合することで理想的な結合状態を実現。カーボンとチタン、異種素材の特性を活かしつつスタイラスに敢えて楕円針(0.3×0.7mil)を用いるなど、設計者のノウハウが冴える絶妙のチューニングが奏功し、Harmony譲りの情報量やS/N感はそのままに、アナログの温もりも満喫できるウェルバランスな音色に仕上げました。
社名 | 有限会社 シェルター |
住所 | 302-0034 茨城県取手市戸頭6-28-6 |
Tel | 0297-78-2491 |
Fax | 0297-78-9912 |
設立 | 1986年 2月 |
開発デザイナー | 小澤 安生 |